病気の時の異常な情報は視覚によって認識できる腫脹、
出血、嘔吐などと、視覚によって認識できない疼痛、痺れ
などがありこれらの情報は体表に現れ、脈診部や愁訴部に
反映される。
しかし視覚で確認できない疼痛、痺れの把握は困難であるが
この情報を効率よく感知、検出ができる方法が入江FTである。
これは両手をそれぞれセンサー(感知)とテスター(検出)に
振り分けて使用し、センサーが異常(疼痛、痺れなど)を
感知するとテスターがそれをst(stickyねばりつく感じ)と検出
し正常ならテスターはsm(smoothなめらかな感じ)となる。
例えば前回報告した腰痛の方の場合、圧迫での愁訴部の
把握は困難であるが入江FTでは異常部の範囲や疼痛の
増減も把握ができる。
今回は異常部の範囲も疼痛の反応も軽減しているのが確認
できる、事実本人からは起床時の痛みは感じなくなり、楽に
起き上がり動作ができていると。
虚実の把握も紙包磁石や棒磁石を使い入江FTで診断ができる。
診断が決まれば後はいつものように焼鍼で治療をおこなう。
従来の圧迫での診断や豪鍼を使い経穴だけの治療が全てで
ない事をわかって欲しいです。