私の師匠、入江正先生が「霊枢」の経筋篇から入江式焼鍼を
開発されたのは随分と昔のことである。
「経別・経筋・奇経療法」では経筋の治療として主に焼鍼を使
われれいたが入江FTを診断法に取り入れてからは経筋のみなら
ず本治法、標治法など多彩に使われていた。
入江FTにより焼鍼は経脈に対応ができることがわかってからは
焼鍼による発表が随分と多かった。
昔、TVでは長い、太い鍼を刺している場面の紹介が多く取り
上げられ、その結果鍼=痛い、怖いと世間では認識されしまった
と嘆かれていた。
鍼は安全で即効性があり刺さなくても効果がある事を世間に
認識してもらう事が鍼灸治療のイメージアップにつながりる言われ
そのため手軽にできる焼鍼治療を多く発表をされた。
実際に日々の臨床に焼鍼を使っていると、いろんな可能性が
秘めいていることがわかります。
・腰痛、特に起床時痛みが激しくベッドからの起き上がりに時間
がかかり困っている。
標治法のみ治療を行う。
異常部位を入江FTで把握。
脊椎、腰部、仙骨、仙腸関節付近の異常がわかる。
各異常部位を焼鍼(経筋鍼、熱鍼)で処理を行う。
各異常部位内の経脈の調整が終えたらもう一度FTで検証を行う。
異常な反応が残っていたらもう一度焼鍼で調整を行う。
異常部内の補瀉は紙包磁石や棒磁石で決めていますが
また後日報告します。
診断と治療で10分内で終える。後日状況を尋ねると翌朝の
起床時の起き上がり動作が痛みもなくスムーズに行うことができ
ビックリ、そして三日間は楽に過ごせたとのこと。
最近は鍼を刺すことも少なくなり焼鍼で対応する事が多く
なっています、入江正先生の考えが少しわかってきたような
きがします。