当たり前ですがツボを正確にとる事の
大切さは周知されています。
入江先生はツボを5ミリ違う処にとると
治療効果は半減するとよく言われ、
取穴でよく怒られたものです。
しかし取穴と同じように経脈を正確にとる事の
大切さは知れ渡っていません。
とくに温鍼経脈治療の場合には
経脈を温鍼で撫ぜたり、叩いたりして調整します。
病んでいる経脈を正確にアプローチするのと
ツボのように5ミリずれてのアプローチは治療効果は違ってきます。
例えば左肺経が病んでいるとすれば
赤色の経脈と黒色の経脈とでは随分と異なった効果となります。
経脈の反応がとれているか、いないかは中府辺りで判断しますが
経脈を正確に捉えて治療しなければ中府辺りの反応は
わずかに残ったままになります。
言い換えれば中府穴辺りの反応がきれいにとれていない場合は
経脈へのアプローチがわずかにずれている事になります。
これでは折角、正しい診断をくだしても
取穴の正誤と同じように治療効果は半減しますね。
特に温鍼経脈治療の場合には経脈にアプローチしますので
経脈をなおざりにしないよう気をつけてください。
一経一経正確にアプローチし、そしてその都度FT(フィンガーテスト)で確認、
st(スティキー、異常)がきれいにsm(スムーズ、正常)になっているか診て下さい。