昨年、欧米の男性の精子の数がこの40年で
半減したという調査結果が発表され驚きました。
別の発表では、ある年齢を境に、見た目は元気でも
中身が老化した精子が増加しているため、
受精卵に細胞分裂を促す力がなく
不妊の原因になる場合があるということです。
精子の運動率、奇形率、濃度と
精子のDNAの損傷が原因でのようです。
恐らく先進国ほど、この傾向は強いでしょう。
発展途上国との差はどこなんでしょう?
環境、食べ物、ストレスなどの影響が
多く関わっているように思われます。
当院に来られている方で
質の良い卵子、ふかふかの子宮と女性の方を万全にしても
精子の方の問題があるようならと考えこむことがあります。
晩婚化が進む中、
卵子の老化と同じく確実に精子の老化もあるはずです。
不妊の原因はフィフティフィフティです。
精子の方にも、もっと目を向けてもらいたいものです。